開運ノート

風水で見る土地と間取りの選び方

2026年9月更新

家は買い直しがきかないので、風水を気にする人が多い分野です。ただ、言われていることの中には「体系から出てくる話」と「住んでみれば分かる話」が混ざっています。分けて見ると判断しやすくなります。

まず、方位の起点は家の中心

間取りを見るときは家の中心(重心)から各部屋の方位を測ります。長方形なら対角線の交点、L字なら図形の重心です。玄関から見るのでも、部屋の真ん中から見るのでもありません。

引っ越し先を選ぶときの方位(いまの家から見てどの方角か)とは別の話です。この二つが混ざると混乱します。方角は家のどこから見るのかで整理しています。

欠けと張り

家の形が完全な長方形でないとき、へこんでいる部分を「欠け」、出っ張っている部分を「張り」と呼びます。判定の目安は、辺の長さに対する割合です。

どの方位が欠けているかで意味づけが変わりますが、ここは流派差が大きいところです。共通しているのは「複雑な形より整った長方形が良い」という点で、これは体系の話というより、構造・断熱・掃除のしやすさといった現実の理由とも重なります。

鬼門は日本独自の家相

北東を鬼門、南西を裏鬼門として、水回りや玄関を置くのを避ける。これは中国の風水ではなく、日本の家相の考え方です。

九星気学では、北東が誰にとっても凶ということはありません。その年その月に北東へ何の星が回座しているかと、本人の本命星との関係で決まります(吉方位ツールで確認できます)。「鬼門だから避ける」は家相の話であって、気学の話ではないことは押さえておいてください。

もっとも、鬼門の考え方が広まった背景には現実的な理由があったという説明があります。北東は日当たりが悪く冬に冷える、南西は西日で夏に傷みやすい。冷蔵庫も空調もない時代に、生ものを扱う台所や便所をそこに置けば実害が出ます。そう考えると、現代の住宅で同じ重さで気にする理由は薄いとも言えます。

土地の選び方で、体系と現実が一致する部分

土地について風水で言われることの多くは、災害の避け方とほとんど同じ内容です。

風水で避けるとされる土地現実的な理由
周囲より低い土地、窪地水が集まる。浸水しやすい
川や池を埋め立てた土地地盤が緩い。液状化しやすい
三角形や極端に細長い土地建物が変形し、構造的に無理が出る
崖の下・急斜面のそば土砂崩れ
道路が家に突き当たる土地(丁字路の突き当り)車が突っ込む事故が実際に多い。騒音と光も入る

ここは占いを信じるかどうかに関係なく、確認する価値があります。地名に「沼」「窪」「川」「池」が入っている土地は、かつての地形を示していることがあります。国土地理院の地形分類図やハザードマップで、その土地が何だったかを見られます。風水の当たり外れを議論するより、公開されている資料を見るほうが早い。

間取りでよく言われること

並べてみると、風水として説明されていることの多くに、現実的な言い換えがあります。逆に言えば、現実の理由が見つからない項目は、その流派固有の解釈だと考えて距離を置いていいということでもあります。

優先順位

家を選ぶときに風水を使うなら、順序はこうなります。

  1. 土地の安全(ハザードマップ、地盤、地形)
  2. 日当たり・通風・動線といった住みやすさ
  3. 引っ越しの方位と時期(ここが九星気学)
  4. 間取りの細部(鬼門、欠け、置くもの)

4番目のために1番目や2番目を諦めるのは、順序が逆です。方位が良い物件でも、崖下や浸水域なら見送るべきです。