方角は家のどこから見るのか
2026年9月更新
吉方位が出せても、測り方がずれていれば全部無駄になります。方位の測定でつまずくのは、だいたい三か所です。
一、どこから測るのか
移動の方位(旅行・引っ越し)を見るときの起点は、いま住んでいる家です。玄関でも部屋の中心でもなく、家の位置そのもの。地図で見て自宅がある地点から、目的地の方角を測ります。
ややこしいのは、風水や家相で「家の中の方位」を見るときです。こちらは家の中心(重心)から各部屋を見ます。長方形の家なら対角線の交点、L字型なら図形の重心を取ります。張りや欠けがある家では流派によって取り方が割れるところです。
この二つは別の話です。旅行の方位を家の中心から測る必要はありませんし、寝室の方角を隣町から測っても意味がありません。九星気学と風水の違いがここにも出ます。
二、北は磁石の北ではない
方位は真北(地図の北、北極点の方向)で測ります。方位磁石が指すのは磁北で、日本国内では真北から西へずれています。
| 地域 | ずれの目安 |
| 北海道 | 西へ約9度 |
| 関東 | 西へ約7度 |
| 近畿 | 西へ約7度 |
| 九州 | 西へ約6度 |
| 沖縄 | 西へ約5度 |
5度から9度というのは、小さく見えて実害があります。気学の「北」は真北から左右15度ずつ、合わせて30度しかありません。7度ずれれば範囲の半分近くが別の方位に食い込みます。
スマートフォンのコンパスアプリは、設定によって真北表示と磁北表示が切り替わります。地図アプリで測るか、真北に設定してから使ってください。
三、八方位は45度ずつではない
360度を8で割れば45度です。ところが気学では、北・東・南・西の四正が各30度、北東・南東・南西・北西の四隅が各60度に分かれます。合わせて 30×4 + 60×4 で360度です。
| 方位 | 範囲(真北を0度として) | 角度 |
| 北 | 345度 〜 15度 | 30度 |
| 北東 | 15度 〜 75度 | 60度 |
| 東 | 75度 〜 105度 | 30度 |
| 南東 | 105度 〜 165度 | 60度 |
| 南 | 165度 〜 195度 | 30度 |
| 南西 | 195度 〜 255度 | 60度 |
| 西 | 255度 〜 285度 | 30度 |
| 北西 | 285度 〜 345度 | 60度 |
なぜ不均等かというと、十二支の配置から来ています。北は子の一支だけ、北東は丑と寅の二支ぶん。支の数がそのまま角度になっています。
45度で等分している方位アプリは少なくありません。境目に近い行き先では、どちらの流儀で切るかによって吉凶が逆になります。
遠くへ行くほど、地図の見た目とずれる
もう一つ、距離が伸びたときの落とし穴があります。ふつうの地図(メルカトル図法)は球体を平面に引き伸ばしたものなので、遠方の方角は実際とずれます。
東京からホノルルを地図で見ると南東寄りに見えます。ところが球面で正しく計算すると、出発時の方位角は87度でほぼ真東です。緯度が下がるぶん南寄りに見えるだけで、実際の進行方向は東なのです。
このサイトの吉方位ツールでは、球面三角法で出発点の方位角を計算しています。国内の移動ならほとんど差は出ませんが、海外へ方位取りに行くなら見た目で判断しないほうがいいです。
境目に来たとき
測った方位角が境目から2〜3度以内なら、判定は割れると考えてください。自宅の位置を数百メートル動かすだけで隣の方位になります。
ツールでは境目から2度以内のときに注意を出すようにしました。そういう行き先は、無理に取りにいかず別の候補を探すほうが確実です。
方位角と距離を計算する出発地と行き先を選ぶと、球面三角法で方位角を出します